182:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/02(水) 17:21:05.19 ID:CxSeP0vT0
「な、なんで、あのとき――撃たなかったんですか!」
さやかは足元に転がるグリーフシードを一瞥し、瓦礫に向かって叫んだ。
力を込めた右手に持つ刀剣にはマミの血がべったりとついていた。
183:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/02(水) 17:23:25.51 ID:CxSeP0vT0
その斬撃は後ろの棚を崩し、壁や天井にまで衝撃を及ぼしていた。
「美樹さん!待って!その人は殺――ゃだめよ!」
瓦礫の隙間から叫ぶマミの声は届かない。
184:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/02(水) 17:24:54.57 ID:CxSeP0vT0
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いつのころだったろうか。
185:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/02(水) 17:27:34.92 ID:CxSeP0vT0
まどかのために追い返すことが多くなると、時々男の子が泣くときもあった。
そのせいで、三者面談をしたような、しなかったような。
それでもまどかにイタズラする男子はいた。
186:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/02(水) 17:28:54.15 ID:CxSeP0vT0
「なんで?まどかはイヤなことされたんでしょ!?だから、やりかえさないと!」
「で、でも」オドオド
「あ、の、ね、まどか。そんなにビクビクしてるからやられちゃうの!」
187:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/02(水) 17:30:41.75 ID:CxSeP0vT0
まどかのためにと思っていた私はそのとき気付いた。
私を見るまどかの目は、からかう男子に向ける目と同じだったのだ。
「ま、まどか……でもさっ」
188:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/02(水) 17:32:12.26 ID:CxSeP0vT0
私は次の日の連絡帳に、
“まどかとちゃんと友だちになれました。うれしかったです”
そう書いた気がする。
189:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/02(水) 17:37:01.12 ID:CxSeP0vT0
まどかはそう呟くと、矢を持つ右手を離した。
「あのときと一緒だ、ね “泣き虫まどかちゃん”……」
そう零したさやかを矢は貫いた。そしてさやかは膝を折り、地面に倒れた。
190:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/02(水) 17:37:38.67 ID:CxSeP0vT0
マミの家。
マミ「ねえ、美樹さん。身体の調子はどう?」
まどか「……」
191:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/02(水) 17:48:04.71 ID:CxSeP0vT0
マミの家。
マミ「ねえ、美樹さん。身体の調子はどう?」
まどか「……」
192:ごめんなさい、ミスりました[saga]
2012/05/02(水) 17:50:07.85 ID:CxSeP0vT0
さやか「……ホントにごめん」
杏子「まあ、治ったから気にしないよ」
マミ「私もよ」
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