過去ログ - 男「惑星クレイでカードファイト」【ヴァンガード】
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32: ◆0P69WzWl.g[saga]
2012/04/24(火) 22:13:26.06 ID:QxvMqvZJo

〜〜〜

 馬車のような乗り物はまさしく馬車と似たようなものであったが、それを牽くのはハイドッグ達だった。
 比較的大きめのハイドッグ達は地球にいた馬など遥かに凌駕する力を持つ。彼らは辛い様子もなく街道を駆け抜けていく。
 周囲には同じ速度で沢山のハイドッグ達が並走している。その中にはふろうがるの姿もあった。

セイラン「目的地まで……そうさな、休憩と野営を入れても二日ほどで着くだろう」

男(早くもお尻痛い……)

 現代人には辛い所であった。
 馬車は小型であり、他の馬車には名も知らぬハイドッグブリーダーたちが居れどここにはセイランと男だけだ。

セイラン「ときに、先導者殿よ。あんたはばーくがるを部隊に入れたいようだが?」

男「あ、あぁ。そういえばセイランもハイドッグブリーダーだし、なんか関係あるのか?」

セイラン「関係も何も、奴を仕上げたのはこの俺よ、はっはっは」

 豪快に笑い、そして寂しそうに少し顔を俯ける。

セイラン「……なぁ、先導者殿? ハイドッグブリーダーにとって一番の喜びとはなんだと思う?」

男「は……? あー、いや、えっと、良いハイドッグを育てられた時……とか?」

セイラン「それだけでは答えとして不十分だな」

セイラン「自分の手掛けた最高のハイドッグが、最高の騎士の隣に並び立ち、最高の連携を持って聖域連合を守る……それが俺らには、どんな宝より尊く美しく見えるのよ」

 そうしてセイランは目を細め、馬車の天蓋を見つめる。
 そこに失くしてしまったものを幻視するように、何か懐かしいものでも見るかのように。

セイラン「ばーくがるとリュー……あの二人は、その最高の連携を見せてくれるはずだったんだがな」


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