過去ログ - 男「惑星クレイでカードファイト」【ヴァンガード】
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55: ◆0P69WzWl.g[saga]
2012/04/28(土) 01:19:50.22 ID:IjqPhWsxo
 だが、それだけで諦める訳にはいかない。
 足が動かぬのならば、腕を使えばいい。そう、人間の移動手段は一つではないのだ。

男「舐めんなあああぁぁぁ! こっちは腹くくってきてんだよぉ!」

 後日、騎士の間で匍匐前進で高速移動する男の噂が流れた。

〜〜〜

 砦の補修も人員の整理も物資の補給も一段落し、夕日が半分地平に隠れようかという頃。
 ブラスターブレードとケイは砦近くの開けた場所で、戯れ程度に刃を打ち交わしていた。

ケイ「ってな訳でさ、リューさん。俺が見る限り、あの先導者は中々だ」

 ケイが踏み込み、一息に剣を振るう。それを自身の名と同じ刃で受け流すブラスターブレード。

BB「……お前に言わせれば、大体の奴がいい奴になるだろう」

ケイ「そう言うなって。女との約束を下心なく果たそうとする奴は信用出来るんだよ」

BB「その感覚は、私には分からん」

 攻守反転、次はブラスターブレードが剣を振り下ろした。籠手で受け止め、ケイは空いた片手で隙を狙う。

BB「私は先導者にそこまでの価値を見出せん。自身の戦いを捨ててまで全てを託さねばならないなど……」

ケイ「民の前に立ち守るはずの騎士の名折れ……ってか?」

 腹部を狙って振るわれるケイの刃――しかしそれが届く前に、否振るわれるより遥か前にブラスターブレードの脚がしなる。
 不意打ちに重ねた不意打ち。ケイの身体は跳ね跳び、地に膝をつく。
 なんとか倒れぬようにと堪えたケイの鼻先に白い刃が突き付けられた。

ケイ「……参りました。いやぁ、やっぱ大将には敵わねぇな」

BB「お前は守った後が甘いんだ」

 二人同時に刃を収め、立ち上がるケイにブラスターブレードが手を貸す。


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