過去ログ - 男「惑星クレイでカードファイト」【ヴァンガード】
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56: ◆0P69WzWl.g[saga]
2012/04/28(土) 01:20:39.26 ID:IjqPhWsxo
 その時、砦の方角から拍手の音が響いた。

セイラン「相変わらずの腕前だな、リューよ」

BB「セイラン殿か……何の用だ。うぃんがるがこの戦場にいない今、私と貴方に接点などないと見えるが」

セイラン「さて、そいつぁどうかな。少なくとも、俺はうぃんがるだけがお前の相棒だとは思っていないが」

 ブラスターブレードの瞳が鋭さを帯びる。それを受け流すように、セイランは肩を竦めた。

BB「今の私にその資格はない。それぐらい、貴方にも分かっているだろう」

セイラン「――いつまでそうやって逃げているつもりだ」

 一歩踏み出すブラスターブレード。その表情は最早敵に向けるそれである。
 応えるように、セイランも一歩踏み出し腕を組む。

ケイ「おい、大将!」

BB「黙っていろ、ケイ。これは俺の問題だ」

 肩を掴もうとするケイの腕を振り払い、改めてセイランに向かい合う。

BB「俺が逃げているだと……」

セイラン「あぁ、逃げてるね。敵に立ち向かう勇気はあっても、仲間と向かい合う勇気はないらしいな」

BB「向かい合う事なら、何度もしてきたッ!」

 感情をそのまま吐き出すように、叫ぶ。

BB「何度も詫びた! 何度も悔いた! 何度も許しを乞うた!」

BB「だが、ばーくがるは何も返してはくれないんだ! あぁそうだ、顔も声も俺に奪われたのだからな!」

BB「そうして最後には、耐えかねたように俺の前から立ち去るのだ! もう、何度も……そう、何度も……」

 それは絶望。それは勇気の騎士の心に刺さった棘。
 友を見捨てたという思いが、今も彼の中には渦巻いている。


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