過去ログ - 後輩「それじゃ、本当にこれでお別れです」
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105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/29(日) 22:57:44.38 ID:EZndgAn8o

「私、あなたと話していると、とても疲れる」

「どうして?」

「分からないけど、腹が立つの。無性に。たぶん嫌いなの。あなたみたいな人が」

「きっぱり言いますね」

「そういうところよ。どうしてそんなに平気そうなの?」

 俺は少し考えて、答えた。

「別に平気じゃありませんよ。人並みに傷ついたりもします。でも、誰かに嫌われたところで問題はないじゃないですか。
 嫌な気持ちになったりもしますけど、だからどうなるというわけじゃない。
 結局のところ、他人が自分にどういう感情を抱いているかなんて、気にしなければ存在しないのと同じですよ」

 彼女は「そうかしら」とでも言うように眉をひそめた。

「他人の感情が、自分の居場所を失わせることもあるわよ。嫌われ者は職場に居場所がないの」

「居場所がないからどうなるってわけでもないでしょう」

 彼女は鼻で笑った。きっとこの人は俺のことなんてすべてお見通しなのだろう。




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