過去ログ - 後輩「それじゃ、本当にこれでお別れです」
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114:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/29(日) 23:02:51.22 ID:EZndgAn8o

 児童公園に逃げ込むのと同時、俺は四方を囲まれた。
 八つの赤い瞳が、俺を睨む。

 それは黒い犬――そう言うにはあまりに野生を滲ませた、犬だ。
 まるで影から這い出て、闇に溶けるような姿の、黒犬。

 獲物を睨んで流涎を止めず、隙をうかがい牙を剥く。
 まるで屍肉を漁る鴉のようだ。

"つかまってしまう"。

 やめてくれ。もう俺を襲うのはやめてくれ。俺はもうやめたんだ。諦めたんだ。 
 だから見逃してくれ。俺はこんなことちっとも望んじゃいない。君に危害を加えるつもりはなかったんだ。
 



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