過去ログ - 後輩「それじゃ、本当にこれでお別れです」
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155:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/02(水) 19:24:06.65 ID:l/93gnlro



 
「つまり、こういうことかな」

 喫茶店のマスターは、俺の顔を見て不器用そうな微笑を浮かべた。

「君は、自分の問題意識を他人に共有してもらえないのがいやなんだね。
 自分が不満に思うことを、自己責任だの独りよがりだの言われるのが嫌なんだ」

「そうなのかな?」

「たぶんね。でも君はこうも言ったよ。"時間は何もしなくても過ぎる。どんな問題も過ぎ去るものだ"って。
 もし本当に君がその言葉を信じられるなら、そんな不満を持つ理由はないんじゃないのかな。
 だってそうだろ? そんなものはそれこそ、通り過ぎていくだけのものなんだから」

「……ねえ、マスター。アンタは俺を励ましたいの? それともバカにしてるの?」

「僕は人を励ましたりしない。馬鹿にしたりもしない。君みたいな人には特にね」

 注文したブレンドコーヒーのカップを俺の前に置いて、彼は笑う。




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