過去ログ - 後輩「それじゃ、本当にこれでお別れです」
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2012/05/07(月) 14:49:22.21 ID:SeOAfSECo
だが、そうだとするともっと根本的な問題がある。
それは俺がこれまで散々疑問に思い、保留にし続けてきた問い。
以下略
250
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[saga]
2012/05/07(月) 14:50:17.11 ID:SeOAfSECo
かといって、世界Bには後輩の家が存在せず、トンボもいない。
仮にこれが"現実"だというのなら、悪い冗談だとでも言いたくなる。
あえて世界Bが現実であるという説を後押ししようとするなら、俺は世界Aにいたとき、「行ったことのないはずの旧校舎の記憶」を持っていた。
以下略
251
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2012/05/07(月) 14:50:57.13 ID:SeOAfSECo
仮にどちらかの世界が本物だとすると、もう一方は偽物だということになる。
それがどういう原理で存在しているのかは分からないが、いずれにせよ現実と非現実の区別はつけられそうにない。
あの魔法使いの女や、スズメの言葉も、こうなってみればただ意味ありげなだけではなく、一定の意味を持っていそうなものだ。
以下略
252
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[sage]
2012/05/07(月) 14:51:49.64 ID:SeOAfSECo
つづく
253
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(長屋)
[sage]
2012/05/07(月) 17:18:48.52 ID:im6KXrMdo
1乙
核心に近づいてきた
254
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2012/05/08(火) 18:37:20.48 ID:xltWL3yio
◇
"ジャックと豆の木"は、ポピュラーな童話である割に、ストーリーがひどく歪だ。
以下略
255
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2012/05/08(火) 18:37:58.43 ID:xltWL3yio
しばらくして、ジャックは再び雲の上の城へと向かい、巨人の家から金銀財宝を盗み出す。
ジャックが姿を消したことで憔悴しきった母親も、彼が無事帰ってくると大喜び。金銀財宝を見て更に感激する。
味を占めたジャックはみたび城に忍び込み、今度はひとりでに鳴り響くハープを盗み出そうとする。
以下略
256
:
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2012/05/08(火) 18:38:26.41 ID:xltWL3yio
俺はこの話を読むたびに、巨人には子供がいなかったのだろうかと考える。
いたとしたら、その子供にもまた、ジャックを見守っていた妖女のような存在がいたに違いない。
ジャックの父親は"財宝を盗み出されたあげく殺された"が、これはジャックが大男にしたのとまったく同じことである。
以下略
257
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[saga]
2012/05/08(火) 18:38:54.28 ID:xltWL3yio
◇
幸いというべきか、両親は帰ってこなかった。
妹に着替えを貸させて、ひとまず後輩に飯を食わせ、風呂に入らせた。
以下略
258
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2012/05/08(火) 18:39:29.16 ID:xltWL3yio
いわば彼女は、俺と現実との間を繋ぐ最後の紐のようなもので、彼女がいるからこそ俺はかろうじて生きていくことができていた。
彼女の存在を励みになんとかやることができた。だが、それはあまりに都合がよすぎる。
ひょっとしたら彼女は――あるいはあのティアがそうなのかもしれないが――俺の作り出した妄想か何かなのではないか。
以下略
259
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2012/05/08(火) 18:40:14.16 ID:xltWL3yio
扉を開けたのは後輩だった。彼女は困ったような表情で、部屋の前に立ち尽くしている。
「どうした?」
以下略
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