過去ログ - 後輩「それじゃ、本当にこれでお別れです」
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261:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/08(火) 18:41:06.39 ID:xltWL3yio

「あっちの部屋、なんかまずかった?」

「いえ、そうじゃないんですけど……」

以下略



262:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/08(火) 18:41:40.67 ID:xltWL3yio

「ずっと考えていたんですけど、わたしたちはどうして、あんな鏡を調べようと思ったんでしょうか」

 俺は少し考えて、言った。

以下略



263:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/08(火) 18:42:08.11 ID:xltWL3yio

 おそらく俺たちは逃げていた。何かから。それが何なのかを考えるのは後にするべきだろう。

 俺は後輩の横顔を見ながら、やっぱり彼女は実在していないのかもしれない、と思った。
 こんなにも綺麗な少女が現実にいるものだろうか。
以下略



264:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/08(火) 18:42:34.11 ID:xltWL3yio

 こう考えてしまえば、なおさら世界Aが偽物で、世界Bが本物ととらえるのが正しく思える。

 存在しないはずの後輩がいる世界よりは、それがいない世界の方がまだまっとうに思えるからだ。 

以下略



265:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/08(火) 18:43:01.60 ID:xltWL3yio

「部長?」

 と後輩に呼ばれ、俺の思考は途切れた。

以下略



266:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/08(火) 18:43:27.73 ID:xltWL3yio

「部長?」

 と後輩に呼ばれ、俺の思考は途切れた。

以下略



267:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/08(火) 18:44:14.08 ID:xltWL3yio

「……もう」

 彼女は毒気を抜かれたように呟いて、また布団をかぶった。ようやく笑いがおさまった俺は、電気を消して、自らもベッドにもぐりこむ。
 そういえば、と思って、
以下略



268:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/08(火) 18:44:40.40 ID:xltWL3yio

 目を開くと、部屋は暗くて視界はきかなかった。
 少しカーテンを開ける。真黒な夜空に月がぼんやりと浮かんでいた。その姿が、今晩はひどく綺麗に見える。

「なあ、怒ってる?」
以下略



269:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/08(火) 18:45:37.14 ID:xltWL3yio

「部長」
 
 不意に後輩は、不安そうな声で俺を呼んだ。

以下略



270:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/08(火) 18:46:19.48 ID:xltWL3yio



 特にどうというところのない夏だった。

以下略



271:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/08(火) 18:46:45.38 ID:xltWL3yio

 ――だったら、こんな世界は滅びるべきじゃないか?
 何の理由もなく、苦しみが生まれるような世界なら。

 カリオストロならこう言うのだろう。だが俺なら、
以下略



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