過去ログ - 後輩「それじゃ、本当にこれでお別れです」
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278:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/08(火) 23:04:30.23 ID:xltWL3yio

 もちろん、現状では、俺にとって世界Aもまた現実の一部分でしかない。区別をつけることは困難だ。
 だが、俺たちは世界Aという場所にいることで、何か(おそらくは本当の現実)から必死に目を逸らそうとしていたのだ、と考えることができる。
 
 スズメの言葉を信じるなら、けれど――“世界Bすらも現実ではない”。

 では、現実はどこに行ったのだ?
 
 シンプルに結論付けてしまえば“ここは現実”ではない。“世界A”も“世界B”も現実ではない。
 ここは現実味のある夢のような場所なのだ。

 そう考えるほうがよっぽど自然だ。俺自身の感覚を疑ってしまうなら。
 
 まず妖精なんてものが存在するわけがないし、あんな黒い犬が街を徘徊するはずがない。
 あの怪しげな大男が住宅地の公園にいて通報されないわけがない。魔法使いなんていない。

 であるならここは、夢の中なのではないだろうか。




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