過去ログ - 後輩「それじゃ、本当にこれでお別れです」
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2012/04/25(水) 19:18:52.26 ID:JGE6sUjjo
大男は呆れたように深い溜め息をついた。
「お前、かわいげってものがないね。もっと驚けよ」
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2012/04/25(水) 19:19:42.88 ID:JGE6sUjjo
「アンタ、何してる人?」
「"アンタ"はないだろ、坊主。敬意をこめて"おじさん"と呼べ」
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2012/04/25(水) 19:20:27.07 ID:JGE6sUjjo
「というか、まあ、金はもっとあったんだけどな。なくなっちまった。全部」
「どうして?」
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2012/04/25(水) 19:21:50.08 ID:JGE6sUjjo
◇
俺は恵まれた人間だ。本当にそう思う。
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2012/04/25(水) 19:23:01.79 ID:JGE6sUjjo
何かの本で読んだ。人間が人間らしく生きていくには、"欲望"が必要なのだ。
欲しいものが何ひとつない人間は生きていけない。生きていく理由がないからだ。目的がないからだ。
「理由なんかなくても」「目標なんかなくても」と言う人もいるが、この言葉はあまり役に立たない。
以下略
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2012/04/25(水) 19:23:37.45 ID:JGE6sUjjo
二年か三年、そうやって過ごした。すると不思議な顛倒が起こる。
「何も欲しがらない」という満たされているはずの状態に、奇妙な空虚感がつきまとうようになったのだ。
まるで自分自身に「何もない」ような気がした。好きなものも嫌いなものも。
以下略
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2012/04/25(水) 19:24:32.30 ID:JGE6sUjjo
◇
準備を終えて家を出る。通い慣れた道を通り、学校へと向かった。
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2012/04/25(水) 19:25:08.54 ID:JGE6sUjjo
俺は屋上に寝転がった。鈍色のフェンスに区切られた空間。
隔絶され、孤立した空間。そこには言いようのない安らぎがある。
外に出て仰向けに寝転がってみると、太陽は意外なほど暖かかった。
以下略
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2012/04/25(水) 19:25:41.99 ID:JGE6sUjjo
◇
目をさますと、俺は案の定、学校の屋上に寝転がっていた。どうやら眠っていたらしい。
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2012/04/25(水) 19:26:17.86 ID:JGE6sUjjo
気だるさに溜め息をつくと、すぐ傍から声が聞こえた。
「起きた?」
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