過去ログ - 後輩「それじゃ、本当にこれでお別れです」
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56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/25(水) 19:28:57.44 ID:JGE6sUjjo

 惰性というものは唐突に効力を失う。そこにはなんの予兆もない。
 あたかも電池が切れるかのように、突然、ぷつんと途切れてしまうのだ。

 前もって回避することは困難だし、常にそれを警戒していては疲弊してしまう。
 誰にでも訪れうる。それもさまざまな形で。

 だからこんなふうに、ある日突然、身動きがとれなくなって、そのまま何もできなくなってしまう。
 そういう種類の人間がいる。そうなってしまいやすい人間がいるのだ。

 俺を取り巻く状況すべてが、俺自身が限界に近付いていることを示している。
 かつて俺は、眠ったまま生き続けることを誓った。目を逸らして、さまざまな物事から逃れようとした。
 でも結局は逃れられないのだ。それはどこまでも追いかけてくる。どうやったって無駄だ。逃げられない。

 何もかも投げ出して、逃げ出してしまっても、それはそれでかまわない。自分自身がしっかりと納得できるのなら。

 いっそ何もかも投げ出し、逃げ出した方が楽なのだ。遥かに。明らかに。
 そうまでして再び歩きはじめる理由を、俺は持ち合わせているのか?
 おそらくない。まったくない。これっぽっちもない。俺は何も必要としていないし、何も俺を必要としていない。
 
 俺はいったい何をどうしたいんだろう? 




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