過去ログ - 後輩「それじゃ、本当にこれでお別れです」
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64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/26(木) 13:15:58.25 ID:Cz0n/SBjo

 その姿は図書委員というよりは、図書室の番人のように見えた。
 彼女はいつもここにいる。委員会の活動は曜日ごとの交代制なのに、毎日ここにいる。
 なぜなのかは分からない。聞いてみたこともない。話しかけたこともない。

 それでも彼女はここにいる。

 俺は鞄から本を取り出し、カウンターに差し出した。
 彼女は緩慢な手つきで本を受け取ると、時代遅れな貸出カードに返却日を記入するように無言でペンを示した。

 俺はペンを握り、カードに文字を走らせる。

 今日はいったい何日だっけ?

 一瞬、本気で今月が何月なのかもわからなくなった。 
 こんなことばかり起こる。……どうしてだろう。いつからこうなった?
 俺は何か大事な何かを見逃しているのかもしれない。……俺の生活から、何かが欠けてしまったのだろうか。




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