15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]
2012/04/29(日) 13:32:18.42 ID:NtxCfnkio
  
 唯「……ねぇ、澪ちゃん。これ、読んで」 
  
 澪「え? う、うん……」 
  
 どこか頬が赤い気がする唯から二つ折りの手紙を受け取り、開く。 
 そこには…… 
  
  
 澪「――〜〜〜〜っ!!///」 
  
 そこに記されていたのは、実に歯の浮くような甘い言葉や褒め言葉の羅列……というか、まぁ、コレは俗に言う…… 
  
 澪「ら、ラブレター!?」 
  
 唯「じ、実はあの日机に向かってたのは……これ書いてたんだよね」 
  
 澪「な、なんで…?」 
  
 唯「りっちゃんに言われてから、私なりにいろいろ考えてたんだよー……私が澪ちゃんを好きだとして、どう告白するか、とか……」 
  
 澪「その結果がこれ、か……///」 
  
 唯「結局、あんな形で付き合うことになっちゃったけど……」 
  
 澪「………」 
  
 唯「ど、どうかな、澪ちゃん」 
  
 澪「ど、どうって?」 
  
 唯「ら、ラブレターの返事!」 
  
 澪「あ……」 
  
 そうか、唯はこのラブレターをもって、「最初からやり直そう」と言ってくれているんだ。 
 今度は普通に、普通の恋愛のように手順を踏んで。もう一度、二人だけの関係を。 
  
 その想いに、私は応えないといけない。 
 私への想いと、私達の関係への想い。二倍の分厚さのあるラブレターに、私自身の返事をもって。 
  
 どうすればいいだろう。 
 どんな言葉で伝えればいいだろう。 
  
 答えなんて決まっているけれど、どうせなら言葉を選びたい。HTTの作詞担当の矜持にかけて、じっくり考えたい。 
  
 ……でも、どんな言葉でも唯が喜んでくれるのは間違いない、とも思う。 
 私の歌詞に共感してくれた唯なら。そして、こんな甘々なラブレターを書く唯なら、きっとどんな言葉でも。 
 私の言葉であれば、きっと何でも喜んでくれる。 
  
 そんな確信があるから、私は思うまま、唯に想いを告げる―― 
  
  
  
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