過去ログ - 唯「バドミントン部に入ることになりました!」
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42: ◆XWbYHsHbTc
2012/05/26(土) 20:14:27.98 ID:UO0ZyqkS0
カーテンを開けると同時に、奇妙なことではあるが、五感すべてから黄金色の光を唯は感じた。
そして唯の眼下に広がるのは、黄金色の草原だ。

「・・・」

唯は思わず息を飲んだ。
ありえないと感じたわけでもなく、ただその光景に見とれていた。

足がフラフラと前に進む。吸い込まれるような感覚がした。
どこに向かっているのか。唯が顔を上げると少し遠くに同じ年齢くらいの女子が赤毛の長い髪をなびかせて佇んでいた。
その人物には会ったこともない、だが唯には見覚えがある気がした。
遠い昔にあったのではなく、これから出会うような、そんな感覚がした。

足はまだ前に進んでいく。

(なんなんだろう、あの子・・・、不思議だ)

そう唯が思った刹那、『赤毛の子』が振り向き、目が合った。
透き通るようなブルーの双眼。真っ白な肌。一目見て日本人ではないと分かる。

『赤毛の子』が何か喋った気がした。だが唯の耳には届かない。

(・・・・・・)

だんだんと意識が遠のいてゆく。全身が落ちるような感覚の中、唯はなぜか後悔の念がふつふつと湧き上がるのを感じていた。



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