過去ログ - 芳川桔梗「言ったでしょう? 私の名前を忘れないでって……」
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◆hZ/DqVYZ7nkr
[saga]
2012/05/09(水) 01:16:38.01 ID:NssaRfn2o
〜〜〜
「失礼します」
部屋に入ってきた白井と初春の表情をみて、カエル顏の医者は全てを察したようにため息をついた。
「……予想通りと言えば嘘になるけど、君達なら早い段階で気づくと思っていたよ?」
深く椅子に腰掛け、嬉しそうにわらった。
「……そうですの。
では、単刀直入にききますわ、一方通行さんはどこにいますの?
そして、あなたは何者なんですの?」
「僕はしがない医者だよ?
ただ救える人を救うだけの男だね?」
「私達の敵なのですか? 味方なのですか?」
「敵も味方もないよ、誰であろうと救える命は救うだけだね?」
「……もう一つの質問にも答えてください」
白井にかわり、初春が一方通行の行方を再度尋ねた。
カエル顏の医者はゆっくりと立ち上がるとついてこいと言うように、部屋の奥へと歩き出した。
すこし歩くと、そこには扉があった。
その扉は、電子ロックで施錠してあるようで、ドアノブの横についた小さなディスプレイを慣れた手つきで叩くと、かちゃんと音がし、少しだけ開いた。
先生はその扉を押し開けると、二人を中に招く。
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