過去ログ - 芳川桔梗「言ったでしょう? 私の名前を忘れないでって……」
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44: ◆hZ/DqVYZ7nkr[saga]
2012/05/13(日) 00:07:26.12 ID:j7YOYfo/o

〜〜〜

「あ、おかえりー。
少し休んだらご飯いこー?」

白井が部屋に戻ると御坂は漫画本を読みながら、寝転がっていた。

「……お姉さま、寝ながら読むと目を悪くしますわよ?」

「……へいへい」

「……まったく」

―― よし、大丈夫そうですわね。
うまくやれていますの。

「……黒子、なんか元気ないわね?」

「そ、そうですの?」

「うん」

「書類整理がたくさんあったので、疲れてるのかもしれませんの」

「……ま、余計な詮索はしないわよ。
ただ、必ずここに帰って来てね?
あんたの帰る場所も私の帰る場所もここなんだからね?
そんで、自分だけの手に負えないと思ったら変なプライドなんか捨てて私を頼りなさいよ?
私はあんたのお姉さまなんでしょ?」

御坂は気づいていた。
白井が何かを自分に隠しているという事を。
そして、それが一方通行に感するという事も察している。
その上で、御坂は白井の御坂には秘密にするという判断を尊重したのだ。

御坂にとって白井は可愛い後輩ではなく、頼りになるパートナーなのだ。

「お姉さま……ありがとうございます。
時が来たらお話しますわ」

「ん、じゃあご飯いこ!
もうお腹減っちゃって減っちゃってさ」

満足そうに頷くと、御坂は変わらぬ笑い顔で白井の手をとった。



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