過去ログ - 貧乏神「私がメイドですかッ!?」
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127:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/10/03(水) 07:09:55.24 ID:hOKECn9DO
弁財天「ん? そろそろ暗くなってきたな」

 そう言うや弁財天は手のひらから人魂のような発光球をいくつか生み出し、それらを自分の周囲で回転させ始める。
 蛍火に似た淡い光が、暗闇に浸っていた廊下を薄らとした蒼白さで照らし上げた。

貧乏神「おー、やはり神力を使えるのは便利ですねー」

弁財天「お前も使えるだろうが」

貧乏神「私がゴッドパワー……もとい神力を使おうとすると、なぜかこういう黒い球体が……」

 そう言って貧乏神が手のひらから出したのは、弁財天の麗しき光球とは打って変わったどす黒い球。
 弁財天の高級な水晶細工のような光球に比べたら……という以前に、比べようもなく貧乏神のはドブ川のゴミボールそのものだった。

弁財天「なんだよ!? その『世の不浄を煮詰めたような禍々しい負のオーラ』を爛々と放つ汚物塊は!?」

貧乏神「汚物塊!? 言うに事欠いて私のゴッドパワーが汚物塊!?」

弁財天「それゴッドパワーじゃなくてケガレだ! それもガッツリとした悪性の! つーか、さっさと引っ込めろ!」

貧乏神「ちぇー」

 貧乏神は唇を尖らせ、渋々ながら黒球を引っ込ませた。

弁財天「はぁ……はぁ……辺りに塩まいとけ、塩」

貧乏神「私に塩は効きませんよ? それに弁財天さんも一度ケガレてみて、貧乏神ライフを満喫してみるのはどうです? 意外に悪くありませんけど……」

弁財天「耐性ゴキブリめ! 近づくな!
 今のお前の顔は『ボンビラス星へ招待してあげよう!』と言ってくるアレと同じ顔だ!」

貧乏神「ちぇー、根性なし……ぶぼらっ!?」

 弁財天のボディーブローが、今度は貧乏神のわき腹にめり込んだ。


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