過去ログ - 貧乏神「私がメイドですかッ!?」
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128:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/10/06(土) 08:05:49.54 ID:hDyqzwLDO
弁財天「それで話を戻すが、あの人形は誰かに危害を加えたりはしていないんだよな?」

貧乏神「げほっ、げほっ、……は、はい、多分……あっ、そういえば」

弁財天「ん? なんか思い出したか?」

貧乏神「はい。確か人形さんは、この館を壊そうとした人たちを追い払った事があるそうです」

弁財天「そいつらって業者? それともイタズラに来たチンピラ?」

貧乏神「業者さんだと思いますけど……」

 チンピラがお供え物を定期的に置いていくのもあり得なくは無いが、ちょっとばかし絵面が想像しにくい。
 貧乏神が答えると、弁財天は「ふむ」とつぶやいて、何事かを考えるように天井を仰いだ。

弁財天「それは……無視出来ないな」

貧乏神「無視出来ない? えっ? それって……まさか弁財天さん! 人形さんを○すつもりじゃッ!?」

 貧乏神がそう言った瞬間、弁財天の放った裏拳が貧乏神の腹部にめり込んだ。

貧乏神「ぐべっ!」

弁財天「あたしを何だと思ってるんだよお前は! 殴るぞ!」

貧乏神「う、うふふ……殴るぞって、もう何度わたしに拳がクリーンヒットしたことか……」

 産まれたての子鹿のように脚を震わせながら、貧乏神は不気味な笑みを浮かべた。かなり、ボディーにキてる。

弁財天「うっ……わ、悪かったよ、ごめん」

貧乏神「いいんですよ、わたしは気にしていません。
 むかし、弁財天さんのデスメタルで寝不足になって、それが原因でノイローゼになりかけたりして、弁財天さんにどうかデスメタル演奏をやめてくださいと頼みに行ったら『ごめーん! あたしってガサツでさー! あっ、ひよこ饅頭食べる?』って言われてブチ切れそうになった記憶が蘇りましたけど、わたしは全然気にしていませんから」

弁財天「あーもう! わかった! わかったからネチネチと恨み事を言わないでくれ!」

 弁財天はそう両手を上げて降参したのだった。


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