過去ログ - 魔王がいなくなったと思ったら死神が侵略しに来ました
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169: ◆HTlu27uC.s[saga]
2012/11/11(日) 22:46:41.40 ID:jlL2Gb5t0


シンザ「受動流:金槌(かなづち)殺し」


お返しとばかりに、今度はシンザが足元にある小石を大して振りかぶりもせずに、軽く蹴り飛ばした

ただしその速度と威力は、メイドの投げたそれを遥かに超えていた


ぱぁん!!!

メイド「…………」


シンザと同じように、大きく動くことなく右へと避けたメイドの耳に破裂音が聞こえた

音のした方を、背後を振り返ると壁があった。メイドと壁の距離はそう遠くない、今避けた小石もその壁に当たっただろう


メイド「…………」

シンザ「へへっ、どんなもんよ♪」


ただ、当たっただけではなかった

小石は余りあるそのエネルギーを壁に衝突する事で消費しきらず、壁にヒビを作り、その身を砕いていた

魔法を使わず、新たな魔王の能力もなしに、大した力も加えられていないはずのただ小石は、人間を容易く傷つける威力を持っていたということになる


シンザ「なんのリアクションも無し?質問があるなら答えてやるぜ?」

メイド「……重力操作ではないですね」

シンザ「あ?」

メイド「いえ、小石の速度、壁の損傷具合から重力を操作する能力を疑いました。が、先ほどの貴方の発言を真実とするならば貴方にはそもそもその
    ような能力は無いと思いましたので貴方の持つその拳術、受動流は、自分や触れたものを”重く”する事ができると予測してみましたが
    正しいですか?」

シンザ「半分正解」


拍手してやる。と言いながら手を叩くシンザは、避けられてばかりだった先ほどの戦闘とは思えない状況で薄れていた興奮が再び湧き上がる




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