過去ログ - さやか「あたし……もうゾンビなんだよ!」大道克巳「それがどうした!」
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28: ◆mbgGrCikwU[saga]
2012/05/06(日) 07:59:59.27 ID:2BjbY47V0
【第二話「たった今から、お前も死体の仲間入りだ」】

 人気の無い路地裏。
 一人と一匹は今日もそこで落ち合った。

「やあ、大道克己」

「きゅぅベエか」

「君が回収したグリーフシードを渡してくれないかい?」

「そういう契約だからな」

 大道は自らが集めたグリーフシードをきゅうべえに渡す。
 きゅうべえはそれを飲み込むとげっぷを出す。

「さて、お前も報酬を渡してもらおうか」

「ああ、そういう契約だからね」

 きゅうべえが口から細胞維持酵素の入った注射を何本も吐き出す。
 大道はその中の一本を自らに注射してから残りを懐に入れる。

「やはり、グリーフシードより効率は良いのかい?」

「ああ、グリーフシードは細胞内の老廃物を吸い取りはするが完全に消し去りはできないからな。」

「難儀な身体だね」

「宇宙人に心配されるとは俺も焼きが回ったか……」

「ところで君は普段は何処で生活しているんだい?」

「悪魔の住処は地獄さ」

「……ああそうかい、じゃあ僕はもう行くよ」

「ああ、好きにしろ」

「ところで、美樹さやかに対してやけに親切みたいだね」

「……だからどうした?」

「だったら気をつけたほうが良いよ
 君を追っている奴らが君の姿が見つからないことに業を煮やして彼女の周りでも動き始めているようだ」

「何故お前がそれを知っているんだろうな?」

「それは……」

 大道はQBに背を向ける。
 何も言わずに彼は再び街の雑踏の中へ消えていった。



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