過去ログ - さやか「あたし……もうゾンビなんだよ!」大道克巳「それがどうした!」
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29: ◆mbgGrCikwU[saga]
2012/05/06(日) 08:01:35.25 ID:2BjbY47V0



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「というわけなのでこのxに3を代入すると……」

 場面は変わってまどか達の学ぶ校舎。
 チャイムが鳴る。
 
「おっと、チャイムか、それじゃあ今日の授業は終わりだ。」

 一気に騒がしくなる教室。
 まどかとさやかも早々に帰る準備を始める。

「まどかー、今日どっか遊びに行く?」

「良いけど……仁美ちゃんは?」

「良いの良いの、恋人同士はそっとしておきましょ」

 二人が大道に会ってから数日後。
 大道の言葉に従って美樹さやかは上條恭介に素直な気持ちを伝えた。
 残念ながら恭介はさやかを女性として見られないということではあったがそれでも美樹さやかの顔は晴れやかだった。
 元々、さやかが魔法少女になったのは巴マミの影響で上条恭介はそのきっかけに過ぎなかったのかもしれない。
 少なくとも、今の美樹さやかは大道の導きもあって前向きに正義の味方を続けていた。

「…………」

 そんな晴れやかな顔をしたさやかを申し訳なさそうに見つめる仁美。
 彼女らの間にできたわずかな溝が埋まるのはまだちょっと先のことなのだろう。
 まどかとさやかは二人で連れ立って教室を出る。
 廊下は帰りを急いだり部活へ向かう沢山の生徒たち。
 一年生、二年生、三年生。
 一際大きな三年生の集団。
 その中心に、彼女らにとって見覚えがある少女の顔が居た。

「巴さん心配してたんだよ?」

「そうそう!」

「ごめんね皆、私一人ぐらしだから中々連絡できなくて……
 声も出なかったのよ?」

「聞いたわよ、隣の人が気づいて救急車を呼んでくれたんでしょう?」

「ええ、大変だったわ……。」

「またケーキバイキングに行きましょうね。」

「ええ、勿論。」

 巴マミ。
 最近までこの街を守っていた魔法少女。
 お菓子の魔女との戦闘で些細な油断から命を落とした筈の少女。
 固まってしまうまどかとさやか。


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