過去ログ - River -いつまでも変われないあなたへ-
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56:ちぢれ[sage]
2012/05/20(日) 00:37:05.51 ID:KrKVAUOWP

静姫「ごめ……、ごめんな、しゃぃ……」

潤一「……ま、いーけどよ」

以下略



57:ちぢれ[sage]
2012/05/20(日) 00:38:45.82 ID:KrKVAUOWP

潤一「じゃあ、頼むよ」

 前みたいに『捨てても良い』とは答えなかった。

以下略



58:ちぢれ[sage]
2012/05/20(日) 00:39:50.74 ID:KrKVAUOWP

 ……いや、そもそも俺の思い上がりだ。妄想だ。
 彼女の境遇を勝手に想像して、膨らませて、楽しもうとしているだけだ。
 
 俺が彼女にしてやれることなんて、これっぽっちもないし、そもそもするべき事なんて存在しない。
以下略



59:ちぢれ[sage]
2012/05/20(日) 00:40:41.02 ID:KrKVAUOWP

静姫「……あっ、な、なんかすいません。何か言いかけてましたよね」

潤一「いや、いいんだ。……じゃあ、静姫ちゃんで……いいかな?」

以下略



60:ちぢれ[sage]
2012/06/03(日) 23:49:42.42 ID:swmSaLLqP
 5月9日(水)


潤一「よっ」

以下略



61:ちぢれ[sage]
2012/06/03(日) 23:50:48.57 ID:swmSaLLqP
潤一「そういや千沙渡は、運動嫌いだったな」



千沙渡「べ、べつに嫌いじゃないよ! ちょっと不得意なだけだよ!」
以下略



62:ちぢれ[sage]
2012/06/03(日) 23:52:23.54 ID:swmSaLLqP
潤一「次はその後頭部についてるモノを引っ張るからな」



千沙渡「に、にいさんの悪魔ぁ……」
以下略



63:ちぢれ[sage]
2012/06/03(日) 23:54:11.47 ID:swmSaLLqP
潤一「お前が自慢してる逆上がりだけどな。その逆上がりが出来る様になるまで、毎日毎日毎日ずーっと誰が練習見てやった?」


千沙渡「う……」

以下略



64:ちぢれ[sage]
2012/06/03(日) 23:55:23.48 ID:swmSaLLqP
千沙渡「あぅぅぅぅぅぅぅぅっ」



 バランスを崩しそうになるが、すぐに地に足がついた。
以下略



65:ちぢれ[sage]
2012/06/03(日) 23:57:31.04 ID:swmSaLLqP
 そんな馬鹿なやりとりをしているうちに、いつも別れる橋までついた。

潤一「じゃ、またな」

千沙渡「うー、まだ脳ミソが頭の外にある気がする……」
以下略



66:ちぢれ[sage]
2012/06/03(日) 23:58:16.07 ID:swmSaLLqP
千沙渡「痛かったけどさ」

潤一「けど?」

千沙渡「……うぅん、なんでもない」
以下略



67:ちぢれ[sage]
2012/06/03(日) 23:58:51.25 ID:swmSaLLqP
俺の事を、千沙渡は「変わった」と言った。

 その「変わった」俺と、昔と変わらずに千沙渡は接してくれている。
 けれど、昨日みたいに改まって何か話をするような事は、これまでなかったことだ。

以下略



68:ちぢれ[sage]
2012/06/03(日) 23:59:38.99 ID:swmSaLLqP

 放課後

担任「……んじゃ、今日はこれで終わり。日直〜」

以下略



69:ちぢれ[sage]
2012/06/04(月) 00:00:23.28 ID:c90LK9qkP
潤一「……」

 窓の外を見ると、生徒達が学校内から校庭へとゾロゾロと出てくる所だった。
 
 ……おそらく、今日またあふれず川のあの場所へいけば、立花静姫と会うだろう。
以下略



70:ちぢれ[sage]
2012/06/04(月) 00:01:31.63 ID:c90LK9qkP
 他の皆が帰る準備をしている中、一人だけ座ったままなのもどうかと思って、ぶらりと教室を出た。
 けれど、学校の外まで出る気がしなかった。
 出てしまえば、いつもの癖であふれず川へ寄ってしまいそうだから。

潤一「どうしたものか」
以下略



71:ちぢれ[sage]
2012/06/04(月) 00:02:25.35 ID:c90LK9qkP
 ジメジメドヨドヨした雰囲気が、なんとなくこの廊下全体に漂っている。
 俺がこの高校の宿直だったら、こんなところは絶対に見回りしたくないな。

潤一「もしかすっと、何か出るかもしれねーな」

以下略



72:ちぢれ[sage]
2012/06/04(月) 00:03:29.62 ID:c90LK9qkP
 また、さっきと同じ物音。
 しかも、近くなってる。

潤一「ど、どこだよぉおおっ」

以下略



73:ちぢれ[sage]
2012/06/04(月) 00:04:15.60 ID:c90LK9qkP
 また、物音。
 しかも至近距離。

潤一「ひっ、……ひぃいいっお助けっ!!!」

以下略



74:ちぢれ[sage]
2012/06/04(月) 00:05:12.48 ID:c90LK9qkP
 どうして気づかなかったのだろうか。
 いや、まさかそんな。

 なんで俺の足元に、鳩が。

以下略



75:ちぢれ[sage]
2012/06/04(月) 00:05:55.90 ID:c90LK9qkP
 バサバサバサッ。

 迷い鳩は、翼を広げて飛び上がろうとする。
 しかし、羽は広がり切らず、ちょっと浮かぶとすぐに着地した。

以下略



76:ちぢれ[sage]
2012/06/04(月) 00:08:07.66 ID:c90LK9qkP
鳩「くるっく〜♪」

 飛べなくとも、足をトコトコ動かして鳩は俺から素早く離れていく。

 すばしっこくて捕まえるのに苦戦はするだろう。
以下略



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