過去ログ - 勇者「あんま悪いことしとったらあかんでほんま」
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113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/15(火) 23:23:04.25 ID:P+b857pDO
 剣士は巨大な影にいた。日を背にして突き進むサンドワームの影は、剣士が何百人いても余裕がありそうなほど広かった。

剣士「やっぱり僕のことは眼中、もとい耳中になしか」

 常識的に考えて、剣士が止められる質量ではない。この巨体には山でさえ押しのけてしまえそうな力強さがあった。
当然進路上にいる人間など虫けらのように引き潰してしまうだろう。
 剣士は悪い考えを振り払うように頭を振った。
こんなことを考えている場合じゃない。時間だって無限ではないのだ。
手順の最終確認。できるかどうかは分からない。失敗してもしなくても死ぬかもしれない。でもやるしかない。
 剣士は身を翻した。必然、サンドワームに背を向ける形となる。ビリビリと背中に届く圧迫感。
剣を下段に構える。足に力を溜める。
 徐々に足元の砂が、飲み込まれていくのを感じる。規格外の怪物が近付いてくるのを感じる。
 怪物との距離が剣士の動ける限界に達した時、剣士が動いた。


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