140: ◆IsBQ15PVtg[saga sage !red_res]
2012/07/17(火) 04:30:05.53 ID:wjxL0IG/0
手首から先の両手が、さらには腰がすっぱりと断ち切られて。
腰の辺りにある断面からは、赤い筋肉や白い骨格が晒しだされていて。
さらには、腸などといった臓器が、断面から滲み出ていて。
まるで、床を這いずる赤黒い蛇のように見えた。
そして。
頭から、首、肩、腕――さらにはもがれた断面までもが、あめ色に変色し、奇妙な光沢を放っていた。
それらの部位に掛けて、近くで目にした椅子に腰掛けた死体と同様に――熱した油を掛けられたのだろう。
毛髪はすっかり焼け焦げて消失していた。
背中に挟まるように残っていた、数本の黒い髪を除いて。
残った頭皮は高熱のために、皮膚が所々で裂けて、体組織がにじみ出ていた。
半分閉じられた目から、瞳が見えない。
高温で熱せられた油が、眼球の瞳を変質させて、白く濁らせてしまったのだった。
まるで、白い玉をそのまま眼窩にはめ込んだかのようだ。
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