163: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:49:45.64 ID:wjxL0IG/0
美琴(とにかくやることは――)
そして、急激に電気を発生させる。
髪の毛や腕の辺りで、青白い火花が何度も弾けていた。
美琴「持田さん、アンタはすぐ外に出て!!」
由香「ふぇ……う、うん……」
なおも体をびくつかせながらも、ゆっくりと出入口に歩き出す。
美琴「急いで!!」
由香「……ひっ、はい!!」
美琴が怒鳴ると同時に、弾かれたかのように小走りになる。
振り返らず、一目散に出入口に向かって駆け出す。
??「ぐううぅぅぅ……お……の……うと……」
背後の机に手を付きながら、体を起こしていた。
はっきりと聞き取れない、不気味な呻きをあげながら。
首を真横に向けながら。
虚ろな瞳を、ある一点に向けていた。
出入口の方へ駆け出している――由香の後姿へと。
両足を軽く曲げだして。
その内、筋肉が剥き出しになっている左足は、かかとを床につけて、深く曲げていて――。
今にも、由香へと飛びかかろうとしていた。
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