175: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 05:02:44.74 ID:wjxL0IG/0
美琴「――!!」
走る勢いを落とさないまま、すかさず振り返――ろうとしたが、できなかった。
背後から、いきなり何かに抱きつかれた。
それもとてつもない力で。
万力のように、とてつもない力が、容赦なく美琴の細い体を締めつける。
同時に焼け焦げる臭い。
それも、先程いやというぐらいに味わった、死体が焼ける嫌な臭い。
そして、抱きつかれた背中や胸の辺りが、急激に熱い。
いや――熱いどころではなかった。
刺すような激しい痛みと痺れが、熱いと感じた直後に襲い掛かる。
点ではなく、背中、胸、腕と広範囲に。
このままだと、一瞬にして感覚が麻痺しきって、気が狂ってしまいそうなぐらいに――想像を絶する痛みが彼女を襲っていた。
美琴「熱い!!な、何よ、これぇ!?」
自分の身に何が起こったのか、一瞬理解できなかった。
とにかく熱い。
これじゃあ、まるで火に飛び込んだような。
体を激しくよじらせながら、何が起こっているのかを目にする。
その光景に――目を疑い、狼狽した。
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