165: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:51:39.14 ID:wjxL0IG/0
??「ぐおおおおおおおぉぉぉぉぉ……」
まるで怪物の断末魔のような、咆哮。
皮膚や筋肉を炎で燃やされながらも、左右にふらついている。
166: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:55:09.67 ID:wjxL0IG/0
美琴「……ったく……」
小さくため息をつきながら、そこから視線を外す。
ようやくカタがついたといえた。
167: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:55:52.01 ID:wjxL0IG/0
美琴「仕方ないわね。今、行くから……」
交代してさっさと開けて、廊下に出よう。
そう思って、引き戸の所へと歩き出そうとした時。
168: ◆IsBQ15PVtg[saga sage !red_res]
2012/07/17(火) 04:56:38.63 ID:wjxL0IG/0
それは――焼け焦げた人の生首だった。
寸胴に詰め込まれていたのが、ひっくり返ったはずみで、床に転がったのだろう。
169: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:57:17.71 ID:wjxL0IG/0
美琴「……これって……」
表情が凍りつく。
息が激しくなり、全身の震えが激しくなる。
170: ◆IsBQ15PVtg[saga sage !red_res]
2012/07/17(火) 04:58:11.49 ID:wjxL0IG/0
すっかり枯れて、縮こまった花弁。
それがカチューシャの軸らしき所に、いくつも貼り付いている。
枯れた花のような飾りをいくつもつけたカチューシャ――さすがにそんな不気味なものを作りはしないだろう。
171: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:58:49.68 ID:wjxL0IG/0
美琴「初春さん……じゃないよね……」
否定するような言葉をぽつりと漏らす。
172: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:59:51.55 ID:wjxL0IG/0
173: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 05:00:55.99 ID:wjxL0IG/0
引き戸は――完全に開ききっていた。
そこに姿を見せていたのは――不気味な大男。
土気色の肌で、表情のない巨漢。
174: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 05:01:56.19 ID:wjxL0IG/0
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