190: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 05:16:59.88 ID:wjxL0IG/0
??「……有象無象の波に呑まれて私の体はただ浮き沈みを繰り返す」
女生徒の口から放たれる、意味不明な言葉の羅列。
内容ははっきり言って理解できない。
刻命「やめないか!!」
我に返ったという素振りで、女生徒を怒鳴りつけた。
女生徒の異様な様子に対して唖然としてしまっていた状態から、やっと解放されたといったところだろうか。
すかさず、初春の肩に乗せていた手を離し、異様な行動を起こしている張本人の左腕をつかみ出す。
??「……サチコの気持ちはとても嬉しい」
しかし、自分の腕を掴まれてもなお、女生徒は刻命に顔を向ける気配はない。
初春の手を握る力も緩めることはなく。
それどころか、虚ろな瞳一つ動かすことなく、じっと目の前の初春に向けたまま。
さながら、刻命の存在なぞ無視する――いや、気づいていないかのような素振りだった。
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