23: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/05/14(月) 06:33:40.49 ID:7tHnqN7P0
刻命「そこ、床が割れそうになっているから気を付けないと。踏み抜きかねない」
初春「は、はい……」
指差された部分を避けるようにして、足を動かす。
そこは床が崩れていて、周囲に残っている箇所もだらしなく垂れていた。
足を乗せようものなら、間違いなく穴の下の奈落にまっさかさまになっていただろう。
刻命「…………」
その箇所を通り過ぎたあたりで立ち止まった。
いや、立ち止まらざるを得なかった。
そこから先へと続く廊下は――床板がごっそりと抜け落ちていたから。
天井から吊るされた古めかしい照明器具が放つ蛍光灯の光が――真下に広がる闇をむなしく照らしていた。
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