24: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/05/14(月) 06:34:31.96 ID:7tHnqN7P0
刻命「職員室……か」
脇にあった部屋の入口らしき引き戸に目を向ける。
廊下に並んだガラス窓と同様に、閉じられた引き戸に填められたガラスも割れたりひびが入ったりしている。
その割れ目の一つから中の様子を覗き込む。
が、内部には照明が灯っていなく真っ暗で、どうなっているのかははっきりと分からなかった。
引き戸の取っ手に手を掛ける。
そのまま横に引っ張ろうとする。
が――開くことはない。
まるで引き戸がイミテーションであるかのように、1mmも動かない。
いくら力を加えても、それは同じことだった。
刻命「ここもか……」
取っ手から手を離し、額に浮いた汗を拭う。
そして、あっさりと踵を返し、廊下を引き返しだした。
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