235: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/08/13(月) 17:50:25.38 ID:9uRBUW4SO
初春「鍵……みたいですね」
所々に錆が浮いている、古びた鍵。
端の部分が欠けている木の札が鍵に紐で結わえ付けられていた。
札には薄い墨で文字が書かれていた。大方掠れかかっていたが、辛うじて読み取ることができる。
初春「図工室!?」
すっ頓狂な声を上げてしまった。
すかさず、かがんで拾い上げる。
しかし、札の部分を掴んだまま、それをじっと眺めていた。
入りたい部屋の鍵がすぐに落ちているなんて、あまりに話ができすぎている――と一瞬勘ぐってしまった。
が、そんな考えを頭から振り払う。
鍵を手にしたまま、図工室の引き戸の前に立つ。
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