279: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/10/04(木) 01:26:09.68 ID:2ytvna2r0
「時たま、他に監禁された子らしき悲鳴は聞こえるんだ。お兄ちゃんって。僕と同じように、兄妹でこの空間に連れてこられて、離れ離れになったのだろうな」
「声のした方向を探してみたが、そこには誰もいない。そしたら、今度は正反対の方向から聞こえるんだ。その方向に向かっても、誰もいない」
この空間で起きる現象について、刻命が愚痴っていた言葉。
多重閉鎖空間という、この廃校が存在しているあまりにも異常な現実。
その場に存在しない者の声が聞こえる。
刻命はこの部屋にいないのに、声だけがする――そんな現象が起きたのかもしれない。
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