過去ログ - 青子「……」有珠「……ひどい」草十郎「……ごめん」
1- 20
74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/14(月) 22:06:16.33 ID:8eIhzJZJ0






「だから、救いたいのですよ」




 静かにそれだけを答えると、唯架は踵を返した。
 唯架の姿が闇に呑まれてからも、青子はなおその闇を凝視していた。
 不思議に敗北感はなかった。敗北感ではなく、


 ――もしかしたら、あの娘なら……


 という昂揚感に満たされていた。あの娘なら私たちの悲惨を無くすことができるかもしれない……。
 有珠のもう一つの伝言を彼女に伝えなかったことに、青子が気がついたのは、かなり時間が過ぎてからだった。
 





 そして、そのことを彼女に伝える機会は、ついにやってこなかった。
 その翌朝を境に唯架は行方不明になってしまったからである。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
104Res/75.51 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice