20:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/08(火) 22:21:36.58 ID:J+4mAWs60
功刀の冷静な声を聞いて、途端に更紗の目から光が消えた。
わななきながらふらついて、更紗はその場にまた崩れ落ちた。
「……あとはあの裏切り者が情報を喋ってくれるかどうかね」
津雪が押し殺した声でそう言う。
拘束具を上半身と下半身に嵌められた硲が、
部屋の隅に転がされていた。
投薬で眠らされているようだ。
「喋らセル」
懐から注射器を取り出し、功刀は鉄のような声でそう言った。
中には明らかに投与してはいけない色の液体が
なみなみと詰まっている。
「効けばいいけど……」
津雪は頭痛を抑えるように頭に手をやり、息をついた。
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