過去ログ - 心理定規「スクールは私が建て直す」
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2012/05/12(土) 20:03:16.14 ID:LFbwiDJA0
心理定規「ステファニー! 応答しなさい、ステファニー!」
心理定規は無線に向かって必死に呼びかけ、ノイズの嵐が鳴る中、かすかに返事が帰ってくる。
ステファニー『……ぐ、どう――生きて――が、銃を破壊さ――した。こ――以上――援護は――ませ――』
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2012/05/12(土) 20:06:20.99 ID:LFbwiDJA0
その時だった。屋敷の外から幾つものサイレンが鳴り、数々の足跡が聞こえてくる。
杉谷「ち、警備員《アンチスキル》の増援か」
潮岸「垣根、杉谷。退くぞ、ここにもう用はない」
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2012/05/12(土) 20:08:15.12 ID:LFbwiDJA0
覚悟を決めた瞬間、心理定規の少し前の床が突然吹き飛び、下の階から誰かが飛び出てくる。
削板「だああああああらっしゃあああああああい!!」
妙な雄たけびと共に削板の渾身のアッパーは垣根の白い翼を轟音と共に押し返す。
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2012/05/12(土) 20:08:51.49 ID:LFbwiDJA0
垣根は未だ戦闘態勢を崩しておらず、削板と心理定規を見据える。
潮岸「垣根!退けと言っているだろう!」
杉谷「クライアントの命令は聞け、垣根」
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2012/05/12(土) 20:10:52.36 ID:LFbwiDJA0
潮岸の屋敷で起こった事件から三日後、心理定規、ステファニー、削板はとある高校の教室に雲川より招集されていた。
雲川は教室の教卓にねっ転がり、三人が来た事を確認するとゆっくり口を開く。
雲川「さて、三日前の事件の後に分かった事を説明する前に……入れ」
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2012/05/12(土) 20:12:42.57 ID:LFbwiDJA0
本当に感激しているのだろう、初春は心理定規に握手し、ステファニーと削板に挨拶する。
心理定規は初春に気付かれないように雲川に話しかける。
心理定規「雲川、学園都市特別保安部隊って『スクール』のことを指しているのかしら?」
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2012/05/12(土) 20:14:33.43 ID:LFbwiDJA0
雲川「事件の首謀者は潮岸で間違いない。奴は貝積や最中の抹消はついでだと言っていたが恐らく本当だ」
削板「どういうことだ?」
雲川「事件後すぐに発覚したのだが、何名かの重役が事件が起こってから行方不明となっている」
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2012/05/12(土) 20:16:15.08 ID:LFbwiDJA0
雲川「潮岸は己の立場を利用して世間から自分の悪事を隠している。けど、我々だけは奴の行為を知っている」
削板「俺達に潮岸を捕まえさせる気か?」
雲川「そうだけど。貝積は統括理事会の中で唯一原石である者達を守っている。貝積がいなくなれば学園都市に集めた原石達が一斉にあらゆる組織から狙われることになるだろうさ」
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2012/05/12(土) 20:18:24.09 ID:LFbwiDJA0
心理定規「それで? 私だけを残して何を話したいのかしら?」
雲川「なに、さきほどの潮岸確保任務に少し内容を付け足すだけだけど」
心理定規は教室を一瞥するが、どこにも外部にこの会話が聞かれているようには見えなかった。
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2012/05/12(土) 20:20:03.03 ID:LFbwiDJA0
心理定規「でしょうね。なら、一つだけ聞かせてもらうわ」
雲川「なんだ?」
心理定規「私はいつ、アレイスタークロウリーとの直接交渉権を獲得できるのかしら?」
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2012/05/12(土) 20:22:36.86 ID:LFbwiDJA0
心理定規「ともかく、依頼は受けるわ。他のメンバーに伝えるかどうかは考えておく」
雲川「よろしく頼む」
そう言って心理定規は教室から出ようとする。
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