過去ログ - 心理定規「スクールは私が建て直す」
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333:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 17:26:52.11 ID:Hyxgfhdm0
ステファニー「元々心理定規は私に助けを呼ぼうともしなかった。私に対して彼女の信頼は無かったということじゃないですか
大丈夫。向こうには砂皿さんもいるんですから捕虜への危害はきっと――」
と、ステファニーが言い終える前に初春の平手打ちがステファニーの頬に直撃する。
334:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 17:28:47.93 ID:Hyxgfhdm0
初春「心理定規さんは十分なほど、私たちに歩み寄ろうとしていたんです。今度は、私たちが答える番だとは思いませんか?」
ステファニーは渡されたメモリデバイスに目を落とし、ためらいがちに目を泳がせる。
ステファニー「わ、私……は」
335:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 17:33:22.99 ID:Hyxgfhdm0
貝積の屋敷に戻ってくるのは三日ぶりとはいえ、初春にとって久しぶりに思えた。
屋敷に入り、奥の部屋へと行くと、そこには貝積が椅子に座ってパソコンで作業をしており、
雲川はソファに寝そべって何やら資料を読んでいるところだった。
336:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 17:42:10.11 ID:Hyxgfhdm0
雲川「ほう?」
初春「これを」
初春は雲川にメモリデバイスを渡し、雲川はさっそくそれを近くにあったパソコンにつなげて
337:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 17:44:11.41 ID:Hyxgfhdm0
日は沈みかけ、学園都市を覆う空はオレンジ色に染まる。
学園都市の住宅街の中、削板は一人歩いていた。
ここ三日、ほぼやけくその思いで片っ端から人助けをしていた。
338:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 17:50:03.76 ID:Hyxgfhdm0
削板「かつあげがあったと聞いて来たんだが?」
雲川「あぁ、嘘だけど。さっきの学生にちょっと脅しをかけてお前をここに来させるようにしただけだ」
おそらく理事会の力に物を言わせてさきほどの学生を少しばかり調べ上げ、弱みでも握って脅したのだろう。
339:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 17:52:29.63 ID:Hyxgfhdm0
削板「雲川」
雲川「削板、私は責任を持ってスクールを元の形に戻したい。そのためにも私とお前の間にある
この微妙な空気を晴らしたい」
340:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 17:55:12.34 ID:Hyxgfhdm0
削板「く、はははは!」
腹を抱えて大声で笑う削板に対し、雲川は顔を赤らめる。
雲川「む、笑うやつがあるか」
341:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 18:00:04.76 ID:Hyxgfhdm0
その顔は自然と笑顔になっており、削板は雲川なりに歩み寄ろうとしているのだと理解する。
削板「へ、その根性、気に入ったぜ」
二人は拳を打ち合わせ、一しきり笑いあう。
342:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 18:04:00.11 ID:Hyxgfhdm0
初春「ここですよね」
初春は元特例能力者多重調整技術研究所へと訪れていた。
雲川からもらった情報を元に垣根の企みを予想した結果、それは最悪な答えを見つける形となった。
343:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 18:07:33.30 ID:Hyxgfhdm0
垣根に連れてこられて三日、心理定規は水以外に何も口にしていなかった。
三日の断食などさほど苦でもなかったが、体力は着実に減っていく。
すると、牢が開かれる音が鳴り、下げていた首を上げ、入って来た者を見やる。
344:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 18:12:30.05 ID:Hyxgfhdm0
勝ち誇った笑みで垣根は心理定規を見下す。
垣根「俺のスクールに来る気あるか? 昔の仲間として考えてやらんこともないぞ」
その目には心理定規に対する明らかな中傷の色が出ていた。
345:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 18:16:39.09 ID:Hyxgfhdm0
そして体晶を一つだけ箱からつまみだし、それを無理やり心理定規の口へと放り込み、心理定規の口を押さえる。
垣根「十分に味わえ」
心理定規「ん、んー!」
346:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 18:20:31.64 ID:Hyxgfhdm0
垣根の能力、未元物質によって作りだされた武器だ。
心理定規(垣根の武器との心の距離を――)
能力を発動させようとした途端、心理定規はとある事に気付いた。
347:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 18:22:56.50 ID:Hyxgfhdm0
今日はここまで。
やっとこさラストバトル始められそう。
なるべく早く続きを書きに戻ります。
348:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/08/03(金) 18:45:36.64 ID:l5QbKO90o
乙でした
349:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/08/03(金) 18:50:46.44 ID:K1hRlBgDO
超乙です!
350:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/08/21(火) 09:32:45.02 ID:ZDZW/7nDO
待ってる
351:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]
2012/09/11(火) 00:11:46.05 ID:Bmz14qAS0
>>1 乙
352:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/09/11(火) 20:45:31.11 ID:WRQIk2Cjo
まだか
353:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]
2012/10/08(月) 16:18:05.86 ID:0TykSLBA0
続きまだ?
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