過去ログ - 安価に沿って小説を書いていく。
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/11(金) 23:05:19.49 ID:gd3Ez0Xw0
風呂から上がると、何やらユノゥと誰かが会話しているような声が聞こえてきた。
僕は壁に隠れ、聞き耳を立てながらその様子を窺うことにした。

「おーい、ユノゥちゃんおかえりぃ♪ ふふっ、今日も可愛いなぁ、全く。僕ずっと君が帰ってくるのを待ってたんだよー? ほら、お帰りのチュウ♪」

「うわー気持ちわるい! どっか行ってよ! つか、なんで勝手に部屋に入ってくるの!? 変態! いい加減にしないと人呼ぶよっ!」

「ふふふ、愛とは時に抑えられないほど燃え上がるものなのだよ。大丈夫、気持ち良くするから、安心して。君は僕のものになるべきなんだ。大切にするから! 一生不自由させないよ? なんたって僕はお金持ちだからね」

なんか典型的な気持ち悪い奴がユノゥに付きまとっているようだった。拾ってくれた恩もあることだし、ここは僕が助けてあげなくてはならないだろう。僕は彼女の元へ飛び出し、それから相手の顔を睥睨するように見つめた。

「ちょって、ユノゥちゃん! なんか勝手に入って来てる気持ち悪い奴がいるんだけどぉ!」

「それはあなたのことだよっ! 出て行け! 変態! 通報するよっ!」

「ほらっ、アルパカみたいな顔した君。出て行けと言われてるぞ」

「おめぇーに言ってんだよぉぉおお! 糞野郎がぁぁあああああ!!」

ユノゥはブチ切れていた。まぁ、、切れたくなる気持ちはわかるけども……。

「あの、もう夜も更けてますし、ユノゥも迷惑がってますのでどうかお引き取りを……」

「うるせぇ! お前なんなんだよ。うるさいんだよ。お前邪魔なんだよ。消えろようざいんだよ。死ね、邪魔者が、とっととこの部屋から出て行け」

「ペッ」

「おわぁぁっ!! 汚ぇぇええ! なんで僕いきなり唾を吐きかけられてるの? すごい侮辱じゃない!? これ!? 最大限の侮辱じゃない!?」

「出てけやぁぁあああああ!!! 変態糞虫野郎がっぁああああああ!!!」

僕とユノゥは全力で、この男を排除した。窓から音げ出して裏の畑に顔をめり込ませてやった。

「ねぇ、なんなのアイツ……」

僕はユノゥに向かって訊ねてみる。

「なんか私にやけに構ってくる変態さんだよ! もぉー! 本当にウザったいんだよねぇー……宿変えようかなぁ。あっ、でも追い出してくれてありがとねアルパカ君! アイツ、縛ってゲイバーに置いてこようかなぁ」

ユノゥはさらりと酷い事を言っていた。まぁ、気持ちは分からなくなかったが。

「とにかく私がお風呂に入ってる時に襲撃されなくてよかったぁ! つーことで、私お風呂入ってくるね。覗いちゃだめだよー! 下着の匂いも嗅いじゃだめだよー!」

「か……嗅がないよっ!」

もちろん冗談で言ったのだろうけれど、僕の顔は真っ赤に染まっていたように思う。




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