過去ログ - 安価に沿って小説を書いていく。
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/11(金) 22:46:28.34 ID:gd3Ez0Xw0
目の前に広がる部屋は、特に豪華な部屋ではないにしろ、悪くないベッドや照明、丸テーブルなどといった家具が置いてあり、普通に暮らす分には特に問題が無いように思えた。質素ながらも、無駄な装飾がない分、好感が持てる部屋だった。しかし――

「あの……もしかして……僕たち一緒の部屋で寝るの?」

「あたりまえだよー! だって私だってそんなお金持ってるわけじゃないし、部屋を二つも取れる余裕なんかないよー!」

もっともだった。むしろ部屋に住まわせてもらって、こんなことを言う僕は無神経で、失礼な奴だった。でも、相手は女の子なわけだしその辺の了承は一応得ておきたかったのだ。まぁへyに連れられた時点で分かり切ってはいたけれども、女の子と一緒の部屋と言うのはやはり緊張するものなのだ。

「とりあえず、お風呂時入っちゃいなよー! 元気出せー!」

お風呂に入れ、と言う提案と元気出せーという励ましの因果関係はよく分からなかったが、とにかく汚れた格好のまま部屋を歩くのも悪い気がして、僕は素直にその提案を受け入れることにした。そして、ちょっとだけ元気も出すことにした。いや、もともと元気がないわけではないのだけれど。

「うん、じゃあお風呂借ります」

「おうっ! ちゃんと返してねー!」

返すって、別にユノゥのものでもないけどね。そう思いながら、僕はシャワールームへと向かった。



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