過去ログ - 「赤い魔法使いたちの話」
1- 20
1:えげつない ◆Pa6bj1r2jY[sage]
2012/05/13(日) 07:33:17.25 ID:2PMLdAS90
概要
・オリジナル
・エログロ
・sage進行

SSWiki : ss.vip2ch.com(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)



2:えげつない ◆Pa6bj1r2jY[sage]
2012/05/13(日) 07:36:05.17 ID:2PMLdAS90
この話の中の魔法使いの特徴
・神を信じている者と信じていない者が居る
・信じているものは聖水で染めた青い衣服を着ている
・信じていない者は自分の血で染めた赤い衣服を着ている


3:えげつない ◆Pa6bj1r2jY[sage]
2012/05/13(日) 07:41:47.31 ID:2PMLdAS90
信じていない方の話を進めて行きます。


4:えげつない ◆Pa6bj1r2jY[sage]
2012/05/13(日) 07:48:48.10 ID:2PMLdAS90
魔法。
ご存知の通り、絵本でしばしば描かれる理不尽な力である。
それは突拍子の無い幸運や不幸を植え付けることで物語を進めて行く。


5:えげつない ◆Pa6bj1r2jY[sage]
2012/05/13(日) 07:56:01.24 ID:2PMLdAS90
1話


6:えげつない ◆Pa6bj1r2jY[sage]
2012/05/13(日) 08:09:08.45 ID:2PMLdAS90
ぐちゃ。ぐちゃ。もちゃ。もちゃ。
ネズミたちが暗がりを増長させる下水道。
流れる轟音。
無視する事が出来ない異臭。
その劣悪な環境の中、獣が屍肉を喰い咀嚼するような音が耳障りに主張していた。
以下略



7:えげつない ◆Pa6bj1r2jY[sage]
2012/05/13(日) 08:18:08.92 ID:2PMLdAS90
ぐちゃ。
貪る者はその諭す言葉に耳を傾け食事を中断する。
口の中に肉がまだ残っているらしくしばらく口をもごもごと動かす。
喉をならしてそれを飲み込み、諭した者に返答する。
「身を清めないと。清い、綺麗な者を食べないと、穢れて人じゃなくなる」


8:えげつない ◆Pa6bj1r2jY[sage]
2012/05/13(日) 08:38:45.65 ID:2PMLdAS90
興奮に満ちた声は徐々に大きくなり、狭い下水道に響き渡った。
音に驚いたネズミたちは逃げ出し、闇がすうっと引いた様にも見えた。
捕食者は食べていたモノを虚ろな目でじっと見ている。
青い修道服。
女。
以下略



9:えげつない ◆Pa6bj1r2jY[sage]
2012/05/13(日) 08:57:51.59 ID:2PMLdAS90
捕食者はそう言われるとつまらなそうに眼を細め皮肉屋を見る。
「こんなにお胸おおきくないよ私、同い年はないよ」
「栄養不足でしょ」
「ぐぐるぅ」
「人から遠ざかってるよ」


10:えげつない ◆Pa6bj1r2jY[sage]
2012/05/13(日) 09:26:35.54 ID:2PMLdAS90
水の流れる音が二人の会話を時折遮る。
「――それより、そろそろ鼻がひん曲がってしまいそう」
「もう帰る?まだ食べ終わってな……先に行ってて」
「いつもの悪趣味なのやるの?」
「ぐぐるぅ」
以下略



70Res/19.99 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice