過去ログ - あやせ「-------------------あなたのことが好きです」
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6: ◆36m41V4qpU[saga sage]
2012/05/16(水) 04:34:56.95 ID:HWhlZu0P0


違う………………だろ
俺よりもずっと 困ってるのは 辛そうなのは 悲しい顔をしているのは

間抜けにも本人を目の前にして、ずっと別の事を考えていた俺は
あやせの悲痛な言葉と表情でやっと ちゃんと視線をあやせに向けた。

あやせに何か声をかけてやらなきゃいけない。
前みたいに

前._み._た._い._に._?

好きと言われたのに、肯定も否定もせずにただ都合良く保留したまま
それでも………………黒猫は構わないと、俺のことを待つと言ってくれた。

だから あやせに 黒猫に言ったみたいに言うのか?


『おまえの気持ちは嬉しい。でも今は誰とも付き合うつもりはない』ってさ


黒猫に(もちろん、あやせにも)悪くてそんな台詞を言えるわけが無ぇだろ。


結局、 何と答えて良いのか何も思い浮かばず
何も言えずに俺はただ押し黙ったまま、 その場に立ちつくしていた。

「なーーんて。 
・・・・・・・・・冗談ですよ 冗談っ!驚いちゃいました?
ふふ------------お兄さんってほんとうに相変わらず単純ですね。
こ、こんなに簡単に騙されるなんて---------------」

太陽みたいに明るかった表情は急速に陰り……………目に貯めていた涙が


「----------------騙されるなんて。
本気にしちゃって、こんなの冗談なのに。
わたしがお兄さんを好きだなんて、冗談に決まってるでしょう?
もぉ!そんな顔をして----------------まったく、 すぐに引っかかり過ぎ。
本当に、 お兄さんって---------------迂闊ですねっ」


「あやせは冗談や嘘は大嫌いだった……………よな?」

「こ、これは・・・・・・お返しですっ!
散々わたしに嘘言ったり騙したりしたから!だからっ だから--------だから」




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