過去ログ - ほむら「魔女が妖精になった世界で……」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]
2012/05/19(土) 19:29:29.27 ID:s6DyoJKDO
2・妖精は小心者が多い。
昼下がり、とある公園のベンチの右端に、40代くらいのサラリーマンが
腰をかける。そのすぐ右脇に、薄広のアタッシェケースを置く。
「いやー、なんとかまとまって良かった」
そう言って一息付き、手にしていた缶コーヒーを開け、一口飲む。
「フゥ〜。疲れたし、少しボーッとするか」
そんな様子を、低木の植え込みの陰から見ている三つの影があった。
そう。妖精である。
「なーなー、お前ら。あれ、何が入ってると思う?」
と、鉄色の短髪に、所々が錆びた鉄の様な服を着た妖精。あれで柔軟性がある様だ。
「ん〜、なんだろ?書類とかかな?」
答えるは、特に特徴の見えない妖精と…。
「新しい商品だったりして。ギーちゃんは何だと思ってる?」
天然パーマな妖精…。
「え?そうだなー…う〜ん…わかんね! でもまぁ、とにかく。あのケース
取られたらさ、あのおっさん。凄〜く、困るんじゃねぇ?」ニヤリ
「そりゃあもちろん」
「困るだろうね〜♪」ニヤッ
どうやらいたずら開始のようだ。
「と、いう訳で。みんなであれを取ってこようぜ!あたしは上を持つ
から、お前は右、お前は左な。じゃ、音と姿を消して行くぞ!」
「「おー!」」
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