20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/25(金) 18:09:09.31 ID:x/tosUYk0
マミ「これで5つ・・・グリーフシードの数も心許ないわね、このままだと」
ほむら「・・・そうね、これで奴に勝てるかどうか・・・」
マミ「ごめんなさいね、私がある意味貴女を一番邪魔してしまったかもしれない・・・」
ほむら「そんな事はないわ、美樹さやかに比べたら」
マミ「うふふ、美樹さんが聞いたら怒りそうね・・・でも暁美さん」
ほむら「なにかしら」
マミ「もしも、もしもよ?また私たちが負けて、また過去に戻ることがあったら・・・」
ほむら「・・・そんな事絶対に」
マミ「聞いて、もしそうなったら・・・」
マミ「私にはできるだけ早く、真実を伝えて欲しいの。
何も知らないまま死ぬなんて、もう嫌だから・・・」
鎧讐王という強力な個体を失ったからか、廃墟に充満していたゴースト達の気配は消失し
マミの先導の元無事にほむら達は廃墟を脱出することができた。
マミ「まったくもう、あそこには弱いゴーストしか集まらないからって安全という事ではないのよ?今後はもう一人で入るなんて事はしないようにね?」プンプンティロティロ
まどか「ご、ごめんなさい・・・」
ほむら(巴マミの様子からいって、どうやら"能力者"同士での報酬の奪い合いという事は無いようね・・・あの巴マミだから一概にそうとはいえないけれど・・・)
マミ「謝ることはないわよ、人助けは立派な事よ。ただ危ないこともあるんだから気をつけてって事」
まどか「はい・・・」
マミ「自己紹介がまだだったわね、私は巴マミ。銀誓館学園に所属する、魔弾術士よ」ティロッ
とりあえずは落ち着いた場所で話そうと、三人はマミの家に歩いて向かっていた。
ほむらも見慣れたマンションだが、かつて見たそれよりも新しい感じがしていた。
まどか「わぁ・・・!綺麗な部屋ですね」
マミ「最近進学のために引っ越してきたばっかりだから
前に通ってたキャンバスなら実家からも近かったんだけどね」
銀誓館は鎌倉通に数十個ものキャンバスを持っている。
その規模から考えればキャンバスの移動で引っ越しが発生してもおかしい話でもない。
しかしマミが事故で家族を失ってからしばらくの間実家で過ごしていたという事は聞いたことがなかった。
おそらくはこの世界は今でこそ元の見滝原に近しい人々が揃っているようだが、それまでの歴史もどこかの地点で変わってしまっているようだ。
ほむら(まぁ魔女でなくあんな怪物が居るような世界なんだから当たり前か・・・)
マミ「・・・見たところ銀誓館の学生のようだけど・・・イグニッションカードは持っていないようね?」
ほむら・まどか「「イグニッションカード?」」
マミ「学園と運命の糸がつながっていなかったのかしら・・・」ブツブツ
ほむら「巴マミ」
ほむらにぴしゃりとフルネームで呼び止められて、マミは少しばかり吃驚したような顔をするが
こほんと咳払いをして元の先輩の余裕をたたえた笑みに戻りほむらに応す。
マミ「なにかしら、暁美さん」
ほむら「こちらのまどかは関係者のようだから知っていることも多いみたいだけれど
私はこの界隈について殆どなにも知らない・・・だから詳しく聞かせて欲しい
ひょっとしたら・・・」
ほむらは廃墟で倒した何体もの"ゾンビ"を思い出した。
ほむら「私のことも、明かして良いのかどうか解らないから」
まどか「ほむらちゃん・・・」
マミ「・・・わかったわ、貴女もそう直ぐに明かせる事ではないみたいだし
まずは基本のところから話しましょうか」ニコッ
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