21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/25(金) 18:09:46.47 ID:x/tosUYk0
マミ「嘗てこの世界は、魔法と神秘の力に溢れていたわ
その力の源が詠唱銀、私たちの魂や心、あるいは願いに反応して奇跡を起こす超常の金属。
でも強すぎる力は争いを生み、死者のこの世に対する遺恨や怨念はゴーストという怪物を生み出したわ。
更に異世界からの来訪者の侵略と・・・この世界は永い長い闘争の中にあったの」
ほむら「・・・(魔法少女と同じか・・・魔法少女同士でさえ具リーフシードの奪い合い以外にも様々な要因で容易に殺し合いが始まってしまう、確かにそれも容易にそれができてしまうほどの力があるから)」
マミ「でも700年前、争いに疲れた人類は世界を結界で覆った
人々の『超常なんて存在しない』という常識を媒介し、この世からあらゆる奇跡を放逐する大魔法・・・
私たちはそれを『世界結界』と呼ぶわ」
ほむら「世界結界・・・でも、そんなものがあったら、私はおろかあなたたちの持つ能力もこの世に存在しなくなってしまうのではないかしら?」
マミ「(私はおろか・・・ね)・・・確かに、1990年代まで奇跡は完全にこの世界から放逐されていたの、この700年間を忘却期といって、歴史の授業で習う歴史はその間にねじ曲がった歴史なの。
だけれど、ある時を境に人々の常識は薄れていったわ・・・詳しい理由は誰にも解らない、一説ではインターネットの普及で超常現象とかの噂が容易に広がるようになったからともいうわ」
まどか「その常識の隙間から、結界のひびから詠唱銀はこの世界に編めと一緒に降ってくるようになったんだよ
ほむらちゃんも見たでしょ、あの銀色に輝く雨」
まどかの言葉に、ほむらは己のソウルジェムを見る。
ソウルジェムに取り込まれ、汚れを打ち消した銀色の粒子
あれがこの世界に顕現した詠唱銀なのだ。
マミ「私たちはそれをシルバーレインと呼ぶわ。
私たち銀誓館学園の能力者は、一般人に隠れてそのシルバーレインから生じるゴーストを狩り
世界結界を守り、そして忘却期の間に忘れられた能力を持ち戸惑う能力者たちをゴーストの手から守るために居るってわけ」
ほむら「そう、だいたい解ったわ」
マミ「ずいぶんと飲み込みが早いわね・・・闘い慣れているようだけれど、この世界の事情も知らなかったのは確かのようだし・・・貴女、一体何者なの?」
ほむら「・・・もう一つだけ聞かせて、その来訪者に・・・願いを叶えると囁いて少女を地獄へ落とす悪魔のような者はいる?」
マミ「・・・いいえ、聞いたことがない」
ほむら「そう・・・なら良いわ」
そういって髪をふわりとかきあげるほむらを、マミとまどかは息を飲んで見つめる。
ほむら「といっても、私もよくわからないの」
ほむらの言葉に、二人はガクリと力を抜かせた。
ほむら「この能力に目覚めてから、何も知らずにゴーストと戦ってきたから慣れているだけよ」
まどか「ほ、ほむらちゃぁん」
脱力したまどかを抱き起こしながら、ほむらはマミに目配せをした。
ほむら「それじゃあ私はまどかを家に送るわ」
マミ「そう、それじゃああt・・・」
マミ「・・・・・・また明日会いましょう、"学園にあなた達のことを報告しないといけない"から」
マミはそう言うとマンションから出ていく二人を見送り手を振った。
マミ「・・・暁美さん、貴女は本当に何者なの?」
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