26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/29(火) 13:30:57.48 ID:ozEdl/jf0
翌朝 江ノ島電鉄某駅
マミとの約束で待ち合わせた場所からほんの少し歩いて、まどかとほむらはその駅につれて来れれた。
するとまるでそれを待っていたかのように時刻表にはない時間で列車がやってきた。
ほむら「これが…」
マミ「えぇ、貴女達のための"詠唱調律車両"よ」
まどか「……といっても普通の電車とそう変わらないんですね」
マミ「昔はもっと違う形だったみたいだけれど、目立つ外見だと世界結界に悪影響をもたらしかねないからね」
ほむら「武器を持ってこの電車に乗っていればいいのね?」ヘシン
まどか「よいしょ…っと」ボウガン組み立て
マミ「あとは電車が勝手にやってくれるから、寝ててもOKよ」クスッ
アナウンス「間もなくー電車が発車しますー」テイウカハヨノレ
ほむら「と、早く乗らないとね」
まどか「ウェヒヒ、行ってきますマミさん」
マミ「行ってらっしゃい、鹿目さん、暁美さん」
ガタンゴトン ガタンゴトン……
と、揺れる詠唱調律車両は外見もそうだが中身もいたって普通の電車だった。
とてもマミの所属する組織の能力者が通るイニシエーションとは思えないほどに平々凡々とした列車の旅……何より退屈だった。
二人はデジャブを感じていた、この気まずさは先日ほむらが転校してきたばかりのあの渡り廊下に通じるものがあった。
だからかどちらが先に話しかけるかは自然と決まった、まどかである。
まどか「……あのあとマミさんと何か話してたんでしょ?」
ほむら「…!……何の事かしら?」ホムッ
まどか「だって昨日よりもマミさんほむらちゃんを警戒してなかったもん」ウェヒヒ
ほむら「……ごめんなさい、貴女にはまだ教えるわけにはいかないの」ホムゥ
まどか「言えない事情があるんだよね…いいよ、いつか話して貰えればそれで良い…」
ほむら「…でも、これだけは言える」
まどか「?」
ほむら「私は貴女を守るためにこの学園へやってきた、この能力も…あなたの知らない場所でのことだけれど」
まどか「…ウェヒヒ、よくわからないけど…私って守られてばっかりだ」
ほむら「まどかは…?いつからその能力を手に入れたのかしら?」ホムホム
まどか「私は、よく覚えてないんだ。物心つくころには不思議なことができたし、パパとママに昔から特訓されてきたから」
ほむら「…?この世k…能力者は18歳以降能力を使用してはいけないのではなかったかしら?」
まどか「昨日マミさんが言ってたイグニッションカードね、その原型を持ってるんだって。だから能力を使う副作用もないんだって」
ほむら「(となると…学園の能力者組織という側面を知ったうえであえて関わらせなかった…?気になるわね…)」
まどか「あっ、ほむらちゃん変身とけてる」
ほむら「…!!」ホムッ!?
ほむら「いつの間に…ソウルジェムは…!?」
いつの間にか制服に戻っていたほむらは、その手にソウルジェムがないことに気づいて慌てて制服のポケットを探った。
しかし、ソウルジェムの代わりに出てきたのは一枚のカード。
少しばかり黒いしみができてはいるが、ほむらはそのカードを見た瞬間に…
ほむら(あぁ、此処にあるのね)
と、イグニッションカードに描かれた魔法少女姿のほむらが身に着けているソウルジェムを見て直感的に理解して安心した。
まどか「私のボウガンもだ…ウェヒヒ、これでお揃いだね」
ほむら「…///」
30Res/63.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。