27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/29(火) 13:31:49.33 ID:ozEdl/jf0
気が付くと、いつの間にそこまで時間がたったのかもう空は夕暮れに染まっていた。
そして駅に戻ってくると、同時にマミが駅にやってきた。
どうやら二人の乗った電車を見送った後普通に学校へ行き、放課後に間に合ったようだ。
マミ「無事終了したみたいね、暁美さんもうまくいくかどうかわからなかったけど」
ほむら「心臓には悪かったわね」
マミ「ふふ、誰だってそんなものよ。詠唱兵器は能力者の魂のようなものだからね
さぁ、終わったなら二人ともさっそく部室棟へ行きましょうか」
ほむら「部室、あぁ…昨日言ってた結社というものね?でも挨拶とかそういうものはいいのかしら?」
マミ「銀誓館学園は来る者拒まずな組織だからね、そもそもそんなものが必要な人はあの電車にも乗れないのよ」
ほむら「で、わたしは約束したけどなんでまどかまで一緒なのかしら?」
マミ「……ウフフ♪」ティロッ
ほむら「笑ってごまかさないでくれるかしら?」
マミ「ごめんなさい、うちの結社団員がライバルにとられちゃって…慢性的な部員不足なのよ
せっかく仲良くなったんだから、勧誘しておこうかなーって…」ティローン
ほむら「…」ジローッ
まどか「ま、まぁまぁほむらちゃん。マミさんは恩人なんだし、困ってるなら力になろうよ」
マミ「私と契約して、団員になってくれるの!?」
危うく無言でイグニッションしたほむらがマミを射殺しそうになったが
まどかの説得でどうにか修羅場は免れ、結局まどかとほむらはマミに連れられて部室棟の一室に引っ張ってこられたのだった。
まどか「マギカ…」
ほむら「カルテット…?」
マミ「Magica Quartetへようこそ!!」ティロッ
やたらと張り切ってマミが開けた扉の向こうは、マミの部屋とは打って変わってファンシーな小物で飾られた
如何にも魔法少女アニメでアジトとも言うべき集会場にしそうな洒落ている部室だった。
そして、そこで優雅に紅茶をたしなんでいたのは二人にとって意外な人物であった。
仁美「あらお二人とも、ごきげんよう」
まどか「…仁美ちゃん!?」
マミ「彼女も貴女達の先輩よ」
仁美「改めましてお二人とも、白虎拳士×コミックマスターの志筑 仁美ですわ
お二人の話は、マミさんから聞いておりますわよ」ヲホホ
ほむらも前の世界同様仁美も戦いからは縁の遠い存在と思っていたためか呆然とする。
ほむら「………ぁ、でも二人なのに四重奏(カルテット)?」
ようやく我に返ったほむらの言葉で、マミと仁美は目に見えて頭を垂れて落ち込みだした。
ほむら「どっ…どうしたの二人とも?」ホ、ホムゥ?
マミ「私たちは元々ね、正義の魔法少女を目指して作った結社なのだけれど…」
仁美「進級とともに『魔法少女なんて』…って言って別の部へ離れて行ってしまったのですわ…ほら、向かいの部室棟の同じ階にあるあの結社ですわ」
ほむら(どっちかというとそっちに行きたいのだけれど…)
まどか「えーっと…あ、あの部室ですか?」
まどかの視線の先には、部室のドアの上にMagica Quartetと同様に結社名が刻まれていた。
『Wicca(ウィッカ)』
ほむら(…………前言撤回だわ)
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