過去ログ - 垣根「言ってるだろう、俺に常識は通用しねえって」
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180:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage saga]
2012/05/28(月) 20:23:01.44 ID:tcgTymYso
「失礼、お嬢さん。」

俺は少女に近づき、出来る限り怪しまれないように営業スマイルを浮かべ、声をかけた。


「はぁ。どちら様ですか?」

俺の言葉に少女も気づき、パフェを食べる手を止め、こちらを向いた。


少女は、セーラー服を着てはいたが、幼さの全く抜けきっていない顔は、まだランドセルの方が似合いそうだった。

「(このガキ、飾利と同い年くらいか……)」

そのあどけない顔に、ふと俺は、あいつの姿を重ねた。


きっと目の前の少女は、この街の闇など知りもしないで生活しているのだろう。

目の前にいる男が、学園都市第二位という外道だということにも、気づいていないのだろう。

俺の問いに対する答え如何で、自分の命運が決まることにも気づいていないのだろう。


今から自分がこの少女にしようとしていることを考え、少しだけ気が引けた。

それでも止めようと考えないあたり、やはり俺は外道なのだろう。


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