過去ログ - 垣根「言ってるだろう、俺に常識は通用しねえって」
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(秋田県)
[sage saga]
2012/06/02(土) 20:14:36.74 ID:LTMHRcJoo
「あ……その、お前のその腕だが……」
俺は飾利の右腕に目をやる。腕を吊った姿が何とも痛々しかった。
以下略
257
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(秋田県)
[sage saga]
2012/06/02(土) 20:16:42.83 ID:LTMHRcJoo
「……今度は、私が話していいですか?」
「……ああ。」
俺の返事を聞くと、飾利は、静かに語り始めた。
以下略
258
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(秋田県)
[sage saga]
2012/06/02(土) 20:18:01.89 ID:LTMHRcJoo
「それでもせめて、私が誰だったか気付いてほしくて、あなたに呼びかけたんです。
あの時あなたは、確かに私に気付いて、名前を呼んでくれましたよね。思い留まってくれましたよね。
あの時私、とても安心しました。
だって、あの時のあなたの顔は、遠い昔の記憶の中のあなたそのままでしたから。」
以下略
259
:
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(秋田県)
[sage saga]
2012/06/02(土) 20:19:13.60 ID:LTMHRcJoo
「あなたは変わってしまってなんかいなかった。
昔の、私の知っている、私の大好きな帝督のままだった。
ですから、私の気持ちも変わりませんでした。」
以下略
260
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(秋田県)
[sage saga]
2012/06/02(土) 20:21:24.93 ID:LTMHRcJoo
「俺の……返事?」
「はい。あの時のあなたは、自分が死ぬと言うばかりで、返事をしていません。
ですから、今ここで、私の告白への返事を聞かせてください。」
以下略
261
:
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(秋田県)
[sage saga]
2012/06/02(土) 20:22:28.64 ID:LTMHRcJoo
「……飾利。俺が今までこの街で何をしてきたか、分かっているのか。」
俺もまた、静かに語り始めた。
以下略
262
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(秋田県)
[sage saga]
2012/06/02(土) 20:24:23.19 ID:LTMHRcJoo
「分かったか。一方通行の言う通り、俺は最低のクズ野郎なんだ。
お前のそばにいても、お前をきっと不幸にしちまう。いや、既に不幸にしちまってる。
だから、俺は、お前の気持ちには……」
そうだ。俺にそんな資格は無い。どんなに欲しくても、受け取ることなど出来ない。
以下略
263
:
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(秋田県)
[sage saga]
2012/06/02(土) 20:26:17.25 ID:LTMHRcJoo
「私はあなたの全てを受け入れます。
あなたが犯した罪は、私が半分背負います。
あなたが陽だまりの元を歩けないのなら、私があなたを照らします。」
「飾利……」
以下略
264
:
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(秋田県)
[sage saga]
2012/06/02(土) 20:27:31.19 ID:LTMHRcJoo
「はあ、昔お前には散々クサい台詞を吐くだの、恥ずかしくないのかだの言われたが、
今のお前の台詞も、大概だったぞ。」
俺は薄く笑い、少々茶化すように言ってやった。
以下略
265
:
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(秋田県)
[saga]
2012/06/02(土) 20:31:44.89 ID:LTMHRcJoo
>>1
です。
よもや自分がラブシーンを書く日が来ようとは、予想もしなかった。
以下略
266
:
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(東京都)
[sage]
2012/06/02(土) 23:12:25.36 ID:WP+Q6lT80
乙
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