94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]
2012/05/27(日) 18:58:40.55 ID:slMMOL7io
梓「私がギター始めたのは4年生だって以前も言いましたよね」
紬「ええ、そうね」
梓「親の影響があったとはいえ女子で小4からギター始めるなんて
すごく珍しいことだったんだと思うんです」
梓「だからちっこいくせにギターなんて生意気だって男子からいじめられて」
梓「それでも私はギターに夢中だったんで、そんな声は無視してたんです」
梓「中学に上がってもいじめとは言えないまでも、相変わらず男子からはチョッカイを出されてて」
梓「だけど、そのくらいの時期になってくるとギターに興味を持つ男子もいて
だから、家からギターを持ってきて見せたりもしたんですけど
力任せに私のギターを扱われたりして、傷がついちゃったり……」
梓「私にとってみればそれだけで男子という存在は邪魔なものでした」
梓「だけど女子から見るとそれが男子と仲良くしてるって映ってたみたいで」
梓「ちょうど異性を意識し始める時期ですし、今度は女子からそれが生意気だっていじめられて
どちらかと言えばそっちの方が辛かったですね」
梓「だから中学時代は私にとって思春期というのは無いといっていいものでした」
梓「女の子たちは強すぎだし、男の子たちは意地悪」
梓「だけど、軽音部の皆さんはとても優しくて親切で」
梓「とりわけ私にとっては唯先輩が……」
そう言うと梓ちゃんは赤くなって黙った
私はこんな身近にお仲間がいたという事実に嬉しくなり
自分という存在が孤独じゃないということに少し安心した
いや、むしろ興奮した
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