37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県)
2012/05/27(日) 23:18:26.14 ID:aMHhF8cdo
98年度の三年三組、ここ十年間の災厄の中で最も多くの犠牲者を出し、過去二度しかない途中で災厄が止まった年
千曳先生がそう話してくれたことがある
もしかしたら、今始まってしまった災厄を止める方法、ヒントだけでも分かるかもしれない
榊原「君も、三年三組なのかい?」
綾野「ええ……」
さっきまで明るかった雰囲気が、一気に暗くなる
雲ひとつ無い晴れの日なのに、なんとなく薄暗く感じるような気がする
榊原「僕らの年のことを聞きたいんだね?」
榊原さんの表情も暗い、きっと彼もその年にあったことは思い出したくないだろう
でも、だからこそ、わずかな希望にすがろうとする私の気持ちをわかってくれるはず
綾野「はい……辛いでしょうけど、お願いします」
榊原「役に立つかどうかはわからないけど、何か分かることがあるかもしれないしね」
そうして彼のいたクラス、98年度の三年三組の話を聞いた
彼は五月に東京から来た転校生で、いないものに話しかけてしまった
それから災厄が始まったと思われていたが、本当は四月から始まっていた
そして八月に合宿があり、そこで何かが起きて、災厄が止まった
合宿で何が起こったかは、やはり覚えていないらしい
98年度の死者は、彼の叔母で副担任の三神怜子という美術教師で、生徒以外が死者だったのは唯一らしい
120Res/76.04 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。